賞味期限と消費期限
一部の食品を除き、大部分の加工食品には「賞味期限」又は「消費期限」のどちらかの期限表示が表示されています。
賞味期限と消費期限はよく似た言葉ですが、違いを覚え、間違えずに区別することが大切です。
但し、期限表示は開封前の期限のため、一度開封した食品は表示されている期限にかかわらず、冷蔵庫に保管するなどして、早めに食べるよう心がけましょう。
「賞味期限」(Best-before)
美味しく食べることの出来る期限です。
製品の品質劣化が遅いので、この期限を過ぎてもすぐに食べられないということではありません。
例えばスナック菓子、カップ麺、缶詰、レトルト食品などが挙げられます。
賞味期限を過ぎたものを食べずに廃棄するのは食品の無駄になるので注意しましょう。
「消費期限」(Used-by date)
腐敗や変敗など品質の劣化が早い商品で、期限を過ぎたら食べてはいけないものです。
例えば弁当、サンドイッチ、生めんなどが挙げられます。
私たち消費者自身が味や品質について詳しくなることが大切です。
消費期限と賞味期限の違いを理解すると「消費期限」表示のものは期限内に食べることが大切ですが、「賞味期限」表示のものはあまり神経質に期限を考える必要はないことがわかりますね。
スーパーなどでは期限切れの近いものを安売りすることで食品の無駄を防ぐ努力をしているところもあります。
そのような商品を購入し、食費を節約することも生活の工夫です。
アイスクリーム
冷凍(マイナス18度以下)保存されていれば品質劣化がないということで、賞味期限の表示が免除されています。
砂糖や塩など
常温で数年以上、品質が変わらない食品も表示を省略できます。
酒
高級ワインやブランデー等のように年数がたって価値がでる(最高の味になるなど)ものもあり、一定した賞味期限を設定することが難しいことと、アルコールは一般的には腐敗しないという理由から、賞味期限の表示が免除されています。
食の安全コラム 記事一覧
これからは毎月一回、食品の安全に関する話題を取り上げて行きたいと考えます。
コラムを正式に始めるに当たり、どのような考えで、どのような題材を取り上げるか、また誰が執筆しているかなど少し説明させて頂きます。
コラム執筆者の自己紹介
大谷丕古磨(オオタニヒコマ)が担当しています。
勿論、小金井市の住民で、現在小金井市の食育推進会議の委員(公募)です。
またボランティアですが、この食育ホームページの編集委員のメンバーでもあります。
私は食品会社に40年ほど在職し、現在は食品関連の技術士として行政当局や食品企業のお手伝いをしています。
特に食品の安全問題に関与して、講演や著作などの活動もしています。
食品安全委員会が発足して以来、5年間食品安全モニターを勤めたり、技術者の安全セミナーを主宰したりして、常に最新の食品安全の情報を把握するよう日々勉強しています。