江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座レポート第四回

 あけましておめでとうございます!
今年も小金井市食育ホームページ、当ブログをよろしくおねがいします。

さて、遅れ気味ですが引き続き江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座のご報告です。

第5回は「江戸東京野菜栽培・流通・飲食」
江戸東京野菜が生産地から私たちの口に入るまでの流れを学びました。

最初は生産者の宮寺光政氏の講演「江戸東京野菜への熱い思い」
江戸東京野菜のほとんどを手掛け、第一人者のおひとりである宮寺さん。実家の農業を継いでからまだ8年だと伺い驚きました。
大竹先生に江戸東京野菜の種を託され、試行錯誤をしながらここまでこられたそうです。
他の種類とまじりあわないように種をとり、固定種を守るご苦労や、一般の野菜より気候、天候に左右されること、形の良い野菜を作ることへのこだわり、消費拡大へのとりくみでレストランへ直接卸していること、また次の世代につないでいくために小学校での栽培指導をしている様子など江戸東京野菜生産者としての思いを熱く語られました。

二番手は築地仲卸の近藤義春氏による講座「流通業者としての江戸東京野菜」です。
近藤氏はコンシェルジュ講座の一期生ということもあり、「前回はそちらに座っていました」と受講生をリラックスさせてくれました。
まずは写真をみながら築地市場の紹介。築地で行われているセリの活気や新鮮な野菜が映し出され、普段あまり見ることのできない場内の様子はとても興味深いものでした。
そして築地市場
での江戸東京野菜の扱われかた、生産者との流通経路の確保などの話をされ、江戸東京野菜の販路拡大のためにも「いつでもそろっている」店でありたいとおっしゃっていました。

最後は飲食店押上よしかつ店主の佐藤勝彦氏の講座「飲食店としての江戸東京野菜」です。
押上よしかつさんでは野菜の99%、その他の食材も8割以上が東京産だそうです。
その食材の入手経路は築地やその他の市場、インターネットでの定期購入、JAや生産者からの直売、変わったところでは都立園芸高校で生徒が作った野菜を仕入れているとのこと。
さまざまな情報網を駆使して食材を確保しているそうです。
これだけの東京産食材を揃え、料理を提供していくには、その時に手に入るものを使う。つまり旬のものを使うこと。メニューを固定せずに手に入った食材でメニューを考え、調理し提供していくことだとおっしゃっていました。とくに江戸東京野菜は旬が限定されているので食材として面白いそうです。

そこでお店のメニューが回され、受講生はちょうどおなかもすいている頃合いで「うまそう!」「食べたい!」「お店に行きたい!」との声が飛び交いました。
(余談ですが先日よしかつさんで講座修了生の新年会が行われ、みんなの希望が叶ったのでした!おいしくて大満足でした!)

そのあとは大竹先生を交えて4人でパネルディスカッションに入り、江戸東京野菜の流通の難しさ、問題点、これからの展望が語られ、受講生からの質問にも丁寧に答えていただき活気のある講座となりました。

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