もてなす食「饗食」
「饗」の意味は、
- ごちそう、供応
- 酒食を設けてもてなすこと、また、その酒食
等があります。
参考:デジタル大辞泉コトバンク
今回は、親類・友人などと集い「もてなす」「もてなしを受ける」食を考えてみます。
親しい人々ともてなしの飲食を共にする体験は、日常と違ったハレの日の特別なものです。家族以外の人々と飲食を楽しむことで、知らなかった食材や調理法と出会う、地方や外国の料理や食習慣を体験するなど、豊かな食の経験となります。
そして、大切なことはハレの日の楽しい時間を共に過ごすことです。そのために、もてなす側は相手の年齢や出身地、好みを知るなど、心地よい時間を過ごしてもらえるように準備をします。もてなしを受ける側は事前に手土産の希望を聞くなど、もてなす側が準備をしやすいような配慮をすることが大切です。双方の立場を想像・配慮しながら、共に楽しい集いの場を作ることは、豊かなコミュニケーションの経験となります。
そして、こうした楽しく豊かな食の思い出を共有することは、他者とのあたたかなつながりを実感する記憶となっていきます。
楽しい食の体験は、時を経て貴重な思い出となるのです。忙しい毎日ですが、親類・友人など身近な人たちとハレの日の「心に響く食の時間」を過ごしてみてはいかがでしょうか。