「郷土の食」と書いて「郷食」
「郷」(きょう)の意味は、

  1. 村里、いなか
  2. ふるさと
  3. ところ、土地

等があります。

参考:デジタル大辞泉コトバンク

「ふるさとの食」というと、田舎の食、郷土の味などが連想されるでしょうか。
人によって、「ふるさと」「いなか」は、それぞれ違う意味をもっているのではないでしょうか。それは、昔から住み続けている自宅や自分の親の郷里、小さい頃に毎年訪ねた祖父母の住む場所。転居を多くした方にとっては、小学校の仲の良かった友達との記憶にある町だったりします。
そうした「ふるさと」の記憶としっかり結びついた「食の思い出」が「郷食」だとしたら、それは、その後の自分の食生活の元になるものになっている筈です。

父や母の大好きだった料理、得意だった手料理、結婚した相手が好きでよく作ってくれたあの料理などは、いつのまにか自分にとってなくてはならない味の記憶になっています。そうした「食の思い出」は、人との交わりが生んだ「郷食」ではないでしょうか。
豊かな人との交わりをその味に宿す「郷食」をつぎの世代に伝えたい、そんな想いが
生まれます。

また、小金井という風土が育ててきた「食」も、今、この地に暮らす私たちにとってのかけがえのない「風土食=郷土食」です。土地の地勢や風土環境から生まれた古くからの「郷土食」は、小金井にとってのかけがえのない宝でもある筈です。武蔵野台地でその土壌と環境に育まれた土地の味、昔から続く農家の古老が教えてくれるこの土地の「食」。これも守っていきたい「郷食」ですね。

小金井市には、この土地に長く住んでいる人や仕事など様々な事情で引っ越してきた人、仕事場や学校に通うために短い期間を過ごす人まで、様々な人がいます。その誰もが大切にしたいと願うこうした「郷食」を知る・伝える・楽しむ活動が私たちの考える「郷食」活動になればと考えています。

参考)市内の事業・地域の活動

6つの「きょう食」