「環境に優しい食生活」第1回は食品ごみの堆肥化とそのリサイクルについて掲載しました。
ここでは更に踏み込んで、食品ごみそのものをどのように減量するかについて少し考えてみましょう。
食品の廃棄物は年間で2000万トンに達するといわれています。
このうち1000万トンは食べられない部分(例えば魚の骨・内臓や野菜の不可食部分など)ですが、残りの
1000万トンは無駄な廃棄であるといわれています。
これは日本が海外から輸入している穀物の総量に匹敵する数字です。
小金井市では回収した生ごみを資源循環する取り組みがありますが、各家庭で生ごみを減らす努力も大切です。
以下を参考に、各自でできるごみの減量を実践してみましょう。
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食材の買いすぎをしない
冷蔵庫に入れっぱなしで食材が変質した経験はありませんか?
献立を立てて計画的な購入ができると無駄が省けます。
また、冷凍保存を活用するなど、上手に使い切る工夫も必要です。 -
作りすぎによる廃棄を防ぐ
食べ残しを防ぐよう、作り過ぎないのも大切ですが、食べ残さない習慣を作ることも重要です。
各家庭や学校での食育も進んで取り組むようにしたいものです。
もし食べ残しが出た場合やたくさん作ってしまった場合でも、別の料理に活用するなどして最後まで飽きずに食べきる工夫をしてみましょう。 -
可食部はなるべく調理して利用する
「食べられない」と思って捨てている部分も、実は美味しく食べられるものもあります。
エコクッキングにチャレンジしてみましょう。 -
食材、加工食品、総菜や調理品を簡単に捨てない
期限表示を正しく理解することで無駄が省けるようになります。
・ 賞味期限が過ぎたらすぐに捨てていませんか?
・ 消費期限との違いを誰かに教えられますか?
「食の安全コラム」の中で 「賞味期限と消費期限」について詳しく解説しています。
再確認してみましょう。
また、味や鮮度を自ら判断する力を持つことも大切です。 -
外食する場合の注意
外食では少なめに注文しましょう。
足りない場合に必要分を追加し、食べ残しをしないよう心がけます。
店舗によっては持ち帰りができることもあるので、確認し、できる場合は各自の容器に入れるなどして持ち帰りましょう。
但し保存条件をしっかりと守り、あくまで自己責任で、すぐに食べるか、冷蔵庫に保存するかなどの配慮が必要です。 -
コンポストを利用する
工夫を凝らしても最小限の生ごみは出てしまいます。そんな時はコンポストを利用してみてはいかがでしょうか。コンポストで作られた土はたい肥として園芸に利用できます。
コンポストには土などでのみのものやミミズの力を利用したミミズコンポストなどがあります。