環境保持のためには、家庭でも無駄なエネルギー消費を減らすことが大切です。
電力は2011年3月の原発事故を契機に、各地の原子力発電所の停止が続き、同年夏には実際に供給力が不足するなど、電力について再考する機会が増えました。
またガスや水は地球資源の枯渇防止のためにも節約が必要です。

環境に優しい食生活の2回目として、ここでは「食」にかかわるエネルギーに焦点を当て、東京ガス株式会社やベターホーム協会のホームページを参考に、ガス電気について、それぞれの実践項目とその効果について記載していきます。
全てに取り組むことは難しいかもしれませんが、家計にも大きく関わりのある台所で、無理なく出来る身近な省エネルギーをぜひ実践してみましょう。

<参考> 東京ガス株式会社 / ベターホーム協会

1. ガスの節約

表記している金額は年間の節約金額の目安です。
無理せず、できるところからはじめてみましょう。

  • ガスコンロの炎は鍋底からはみ出さないようにしましょう。
    はみ出た炎は鍋には伝わらずに無駄になります。
    中火程度が最も効率的です。
    鍋底の水滴をふき取ってから使うようにすると、さらに熱効率がよくなります。
    →  年間 290円?の節約
  • 鍋は鍋底の大きなものを使うほうが熱効率が向上し、ガスの無駄遣いが減ります。
    →  年間 150円 の節約
  • 鍋にはふたや落としぶたを使うことで湯気の蒸発が抑えられ、ガスの使用量を減らすことが出来ます。
    →  年間 2540円 の節約
  • 野菜や肉類は別々に鍋やフライパンで加熱せず、各種をまとめて同時に調理をすることでガスの使用量が減ります。
    →  年間 900円 の節約
  • 鍋やヤカンでお湯を沸かす場合は、必要なとき、必要なだけ沸かします。
    その都度使用量以上にたっぷりと沸かすのはエネルギーの無駄遣いになります。
    →  年間 4790円 の節約
  • 煮物等の場合は保温調理や余熱調理を利用する。
    保温調理とは材料を一度沸騰させ、後は布団や毛布などの保温材でくるみ余熱でしあげる方法です。
    加熱時間を半減できるともいわれます。
    →  年間  * 円 の節約
  • 温めなおしは材料や料理にもよりますが、鍋などで加熱するより電子レンジのほうが加熱時間が短くなり省エネルギーになるといわれます。
    →  年間  * 円 の節約

「*」は目安の金額は出ていないものの、その効果は大きいとされるものです。

2. 電気の節約

IHクッキングヒーターの普及も増加している今日ですが、ここでは台所にあるその他の電化製品について解説します。

<電気ポット>

  • 電気ポットは長時間使用しないときは電源コードをコンセントから抜く

    →  年間  205円 の節約

  • 電気ポットはなるべく使わない(保温にかかる電気代は意外に大きいです。)

    →  年間  8300円 の節約

  • お湯の保存は魔法瓶を利用する

    →  年間  850円 の節約

<冷蔵庫>

  • 冷蔵庫の食品の詰め込み過ぎをしない
    →  年間 890円 の節約
  • とびらの無駄な開閉を止め、開けている時間をなるべく短く
    →  年間 360円 の節約
  • 気温にあわせて設定温度を調整する
    →  年間 1340円 の節約
  • 冷蔵庫は壁から数センチ離して設置する
    →  年間 920円 の節約

「*」は目安の金額は出ていないものの、その効果は大きいとされるものです。

3. 水の節約

水道代は市町村によって異なりますが、大体200円/klとして計算しています。

  • 食器洗いは食器洗い乾燥機を使用する
    水道代は手洗いに比べ、1/14になるといわれます。
    温水にするガス代も含めると節約効果はさらに上がります。
    →  年間  9230円 の節約
  • 節水タイプの水栓を使用
    蛇口の半開にすると全開に比べ水量は1/2に減少します。
    市販されている節水タイプの蛇口と交換する方法もあります。
    →  年間  13900円 の節約
  • 洗い方を工夫する
    1 )流し洗いの場合でも、水の流し放しをやめ、つけ置き洗いにする
    2 )洗いは汚れの多いものと少ないものと別々に行う
    3 )汚れをヘラなどで除去する
    4 )食器や鍋の熱いうちに洗う
    このような工夫をすると水量は1/3程度になるといわれます。
  • その他
    植木や草花の水遣りには雨水や風呂の残り水を利用するなど、工夫次第で水は節減できます。
    それぞれの家庭で様々な方法を試してみましょう。