「協力して食べる」と書いて、「協食」
「協」の意味は、
- 力を合わせる
- 調子を合わせる
- 相談する、話し合って物事をまとめる
等があります。
参考:デジタル大辞泉コトバンク
人類は、太古の昔から食べ物を得るために、お互い協力してきました。
ある時は狩猟、ある時は採取といった行動の中で協力して食べ物を得、機械が導入される以前の稲作では、田植えや収穫時は家族、親類、近所の協力で行い、冠婚葬祭などの行事の際は、地域が協力して料理を作っていました。
また、家庭内においても、子どもが「お手伝い」という形で役割をもって「協食」を実践していました。
近年、生活様式や食形態の変化から、上記のようなことが薄れていますが、このような現状だからこそ、楽しくコミュニケーションの取れた食生活を送るために、家族、親類、友人知人、地域のみなさんと一緒に協力して、食材を育てたり、収穫、調理する「協食」は、これからますます大事な「きょう食」の一つになることと考えられます。
以下に例を挙げてみます。それぞれの生活様式にあった場所ややり方で協食を心がけ、楽しく実践していきましょう。
「協食」の提案と実例
- 食べる協食
- 学校給食の準備や片づけを教室で
- 授業の一環で、給食の下準備(ソラマメのサヤむき、トウモロコシの皮むきなど)
- 食材を集めて、提供する(フードドライブなど)
- つくる協食
- 季節や地域の行事で(節句、お祭りなど)
- 仲間や家族で集まって(バーベキューやホームパーティなど)
- 育てる協食
- 家庭や学校、地域などで一緒に育てた作物を収穫