痩せたくない? or 太りたくない? Q7の解説です!

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アーモンドミルクのA.アメリカ産とB.スペイン産。あなたはどちらを選びましたか?
では栄養成分表示を見ていきましょう。

どちらの栄養成分表示もコップ1杯(200ml)あたりで表示されているので、そのまま比較できます。

A(アメリカ産)が、32kcal/200mlなのに対してB(スペイン産)は倍以上の 69kcal/200mlで、その差は37kcal/200mlもありました。栄養成分量で大きく異なっているのは脂質で、Aが2.4g、Bが6.6g、その差は4.2gなので、これだけで37.8kcal(4.2gX9kcal)なのでAとBの差のほとんどが、脂質量の差によるものであることが分かります。理由は、アーモンドの産地の違いではありません。では、何故でしょうか?原材料表示を見ると推察できます。

原材料表示には、その食品に含まれる重量割合が多い順番で原材料名を表示するというルールがあります。どちらもアーモンドが1番ですが、2番目はAはデキストリン(でんぷんの分解物)なのに対して、Bは脂質であるアーモンドオイルと表示されています。原材料として脂質が加わっていることで、脂質量が増えたのです。Aと比較するとBのエネルギーは倍以上でしたが、それでも牛乳のエネルギーの半分程度。アーモンドオイルを加えている理由は分かりませんが、エネルギー強化、風味や味をよくする、などが考えられます。

アーモンドミルクは、”植物性で低カロリーなのでヘルシー”というイメージがありますが、ミルクと言っても牛乳とは全くの別物。例えば、アーモンドにはカルシウムがあまり多く含まれていません。それを補うためでしょうか、どちらにもリン酸カルシウムが添加されています。因みに、原材料表示で””(またはスペース)の後の原材料は食品添加物であることを意味しています。

アーモンドミルク(飲料)には、現時点ではJAS規格のような規格基準が無いため、各メーカーが自由に配合を決めることができます。薄くても、濃くても、決まりがないのです。商品を選ぶ際に、栄養成分表示や原材料表示をしっかり確認することの大切さがお分かりいただけたのではないでしょうか。

毎日、実践しよう!

日々口にする食品について、栄養成分表示からわかる情報はたくさんあります。
確認する癖をつけて、自分には何が必要か考える習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

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