血圧が気になるあなたは? Q16の解説です!
手軽に食べられて魚の食品であるツナ缶ですが、食塩無添加があるということは、通常のツナ缶の塩分はそれなりに高いので気にする必要があるということでしょうか?
A. 0.5g位, B. 0.7g位, C. 1.0g位
あなたは減塩量はどれくらいだと思いましたか?
では栄養成分表示を見ていきましょう。
栄養成分表示は、どちらも1缶当たりで表示されていますので、減塩量は、以下になります。
ノンオイルツナ缶の食塩相当量(0.7g)- 食塩・オイル無添加ツナ缶の食塩相当量(0.2g)= 減塩量(0.5g)
減塩できることになります。正解はAでした。
食塩無添加のツナ缶ですが、食塩相当量が0.2gと書かれています。原材料表示も見てみましょう。
ノンオイルツナ缶の原材料には、食塩の表示がありますが、食塩無添加ツナ缶の方には、確かに食塩の表示はありません。 精製されていないほとんどの食材はナトリウムを含んでいます。この食材中のナトリウムの重量を2.54倍した重量を食塩(塩化ナトリウム)相当量として表示しなければならないのです。食塩相当量の”相当”の意味は、”ナトリウムを食塩の一部と考えて食塩量に換算する”※という意味もあるのです。 では、もとからならナトリウムがどれだけたくさん含まれてもいてもよいのかというと、そこにも規定があり、100gあたりナトリウムとして120mg(食塩相当量として約0.3g)以下でなければ、食塩無添加の表示は出来ません。 さらに、食塩ではない「グルタミン酸ナトリウム」や「リン酸三ナトリウム」等のナトリウム塩やナトリウム塩に代わるソースやピクルスなどの材料を使用した場合も食塩無添加とは、表示できません。 食生活改善の重要課題の一つである減塩に関わるので、食塩相当量の表示には様々な規定が設けられているのです。 表示をしっかり確認して、減塩に努めましょう! ※ ナトリウム(Na)原子量 = 23, 塩素(Cl)原子量= 35.5, 食塩(NaCl)分子量= 58.5 ナトリウム量→食塩量 換算係数 = 58.5 ÷ 23 ≒ 2.54 食塩相当量(g) = ナトリウム(Na)量(g) X 2.54 (注)日本高血圧学会が高血圧の予防・治療に推奨している食塩の目標摂取量が6g/日未満です。 日々口にする食品について、栄養成分表示からわかる情報はたくさんあります。毎日、実践しよう!
確認する癖をつけて、自分には何が必要か考える習慣をつけてみてはいかがでしょうか。