「粉食」とは、パンや麺などが中心の食事を指します。

粉食は米食中心に比べて、食事内容が高脂肪になりがちです。日本では1970年代後半から米の消費量が年々減り、欧米型の食生活が浸透してきましたが、それに伴い、今まではなかったような欧米型の生活習慣病も増えてきました。
特に肉類や牛乳・乳製品の消費が伸び、相性のいい主食としてご飯よりパンやパスタなどが選ばれたことや、忙しい朝の食事は手軽に食べられるパンが好まれたこともきっかけのひとつでしょう。

粉食は米食に比べると主食がやわらかいために噛む回数が少なくなります。咀嚼力が低下すると、唾液の分泌も減り、歯周病になりやすいのです。やわらかい食べ物に慣れてしまうと、かたいものを食べるのがおっくうになり、つい主食ばかりを食べ過ぎてしまうことにもなりかねません。
粉食はそれ1品だけで済ませられる料理も多いので便利ですが、和食中心で品数のある米食も取り入れることが重要です。

諸外国では健康的な和食がブームになっています。日本古来の食事が見直されているのです。食料自給率の低い日本で、米は国内で収穫されたものだけでほぼ需要をまかなうことができます。
主食やおかずのバランスを考えて、食事を摂るように心がけましょう。

6つの「こ食」