「小食」は食事量が少ないことを指します。
それぞれ個性によって食事量に差があることではなく、成長期に必要量を満たしていない状態や意図した小食(ダイエット)を想定しています。

本来、必要とする量を満たしていないと栄養が慢性的に不足気味になり、気力もわいてきません。
成長期の子どもの場合、食事の管理は親の役目。子どもが朝食を充分に食べていないと、学力や体力にも影響を及ぼし、午前中にはガス欠になってしまうわけです。特に成長期には発育にも悪影響が出てしまいます。

食べないから与えないのではなく、食が進むような工夫や食卓の雰囲気作りも大切です。
子どもは何がきっかけで食べるようになるかわかりません。好き嫌いにも同じことが言えます。楽しい食卓には、ついつられて食べさせてしまう不思議な力があるものです。同じ野菜でも煮物なら食が進まないのに、好みの味付けの炒め物ならよく食べた・・・ という話も聞きます。きっかけとしては良いのではないでしょうか?

高齢者も食欲の低下などから小食になりがちです。
食べにくさも一因のようです。今まで噛めたものが噛みにくくなったことで諦めてしまうことがあります。切り方を変える工夫などで充分改善が期待できます。好物を取り入れて、気持ちの面から食欲がわくようにしたり、良質なたんぱく質で低栄養状態を防ぐこともできます。

近年は、ダイエットの低年齢化も問題になっています。
小学校高学年あたりからダイエットを意識するなど、ダイエトが流行になってしまうのです。身体は食べたものでできているという意識を高め、成長期に過度なダイエットは必要ないことを伝えるべきでしょう。

大人も、きちんと食べた上でのダイエットを正しい知識を持って実践してもらいたいものです。
運動で消費する部分を食事量を減らすことでまかなうことはできません。小食は体調不良や便秘の原因にもなります。

食べることは元気・やる気につながる、とても大事なことです。
それぞれの適量を判断し、バランスよく食べることが健康へと繋がります。

6つの「こ食」